
ボックス・ジェネレーターは、ミリメートル単位で指定したサイズの蓋付きボックスを作り、そのまま造形できるSTLまたは3MFを出力します。 ボックス・ジェネレーターは無料でブラウザ上で動作します。設定とプレビューは登録なしで使え、ファイルのダウンロードにはメールアドレスでの無料ログインが必要です。ボックスと蓋は別々のファイルとしてダウンロードされ、サポート材なしで造形できる向きに配置済みです。
メモリーカード、ビット、電池、作業場の小物など、特定のものを入れる箱が欲しい場面は、とてもよくあります。ちょうどよい既存モデルを探すより、自分で作ったほうが早いことも少なくありません。モデルはブラウザ内で生成され、外には出ません。
ボックス・ジェネレーターで何を設定できる?
- サイズ: 幅と奥行き20〜280mm、高さ10〜200mm。初期値は100×80×40mmです。
- 壁と底: 壁0.8〜6mm(初期値2)、底0.8〜8mm(初期値2)、角の半径は0mmから。壁は滑らかか、リブ付き(高さ約0.6mm、6mmピッチ)から選べます。
- 蓋: なし、または3種類(かぶせ式・スナップ式・スライド式)から選びます。下の表をご覧ください。
- 仕切り: 幅方向に最大15枚、奥行き方向に最大15枚。空間を均等な区画に分けます。各軸にN枚の仕切りを入れるとN+1区画になります。仕切りの厚みは壁の80%(0.8〜2mm)で、区画の幅は1.5mm未満にはなりません。
- 指かけ: ボックスの前壁の切り欠き、かぶせ蓋のスカート部分の切り欠き、またはスライド蓋の親指用のくぼみ。
- 蓋の文字: 5種類のフォント(Arial、Georgia、Courier New、Impact、Verdana)、深さまたは高さ0.4〜2mm。キリル文字も使えます。ひらがな・カタカナ・漢字は出力されないので、ローマ字で入力してください。
- 2色: 「3MF・2色」ボタンで、文字が2つ目のフィラメント用の別パーツになります。
かぶせ式・スナップ式・スライド式、どの蓋を選ぶ?
| かぶせ式 | スナップ式 | スライド式 | |
|---|---|---|---|
| 固定の仕組み | クリアランスをとってボックスにかぶせる | 縁の突起がボックスの壁の溝にカチッとはまる | あり溝をスライドして入り、前壁は低くなっている |
| 初期クリアランス(範囲0.1〜0.5mm) | 0.25mm | 0.2mm | 0.3mm |
| 初期サイズ | スカート12mm、天板2mm | 縁6mm、プレート2mm | 厚み2mm(溝の深さも同じ) |
| 造形の向き | 表を下 | 表を下 | 広い面を下 |
| 文字 | 彫り込み | 彫り込み | 彫り込みまたは凸 |
スナップ式は、約0.35mmのしめしろを前提に設計されています。縁がたわんで溝にはまり、固定されます。スライド蓋では角の半径に上限があり(ツールが最大値を表示します)、これを超えると溝が丸みにぶつかってしまいます。
6ステップでファイルを入手するには?
- ボックス・ジェネレーターを開き、プリセットを選ぶか、そのままサイズの設定に進みます。
- 幅・奥行き・高さ・壁・底・角の半径を設定します。
- 蓋とクリアランスを選び、必要なら指かけをオンにします。
- 幅方向と奥行き方向の仕切りを追加します。
- 必要なら蓋の文字を入力します。スタイル、フォント、深さを指定します。
- 「ダウンロード」ステップで、プレビューを「造形レイアウト」と「組み立て状態」で切り替え、ボックスと蓋をSTLまたは3MFでダウンロードします。
プレビューの下には、推定質量(PLA、インフィル15%)と、質量が入力された造形コスト計算機が開く「費用を見積もる」ボタンがあります。質量は概算で、正確な値はスライサーで確認してください。PLAが1kgあたり約3,000円なら、かぶせ蓋付きの初期サイズ100×80×40mmのボックス(ツールの推定で約85g)は、フィラメント代が約255円です(例)。
用意されたボックスのサイズは?
各プリセットはリンクから開け、その後はほかのボックスと同じように編集できます。質量はツール自身の推定値です(PLA、インフィル15%)。
| プリセット | サイズ(mm) | 蓋 | 区画 | 質量(g) |
|---|---|---|---|---|
| SDカード | 54×36×18 | なし | 12スロット | 約18 |
| microSD | 38×15×10 | なし | 12スロット | 約6 |
| ビットホルダー | 102×33×18 | なし | 10×3ポケット | 約26 |
| 18650セル | 89×46×68 | かぶせ式、15mm | 4×2ポケット | 約100 |
| 単3・単4電池 | 87×70×40 | なし | 5×4ポケット | 約63 |
| オーガナイザー | 150×100×35 | スナップ式 | 4×3区画 | 約140 |
| ジュエリーボックス | 120×80×40 | スライド式、文字「Jewelry」 | 3×2区画 | 約110 |
ポケットは実物から寸法を決めています。SDカードは32×24×2.1mm、1/4インチのビットは対角7.3mm、18650セルは18.5×65mm、単3電池は14.5×50.5mmです。単4電池も同じポケットに収まります。
蓋がちゃんと合うように造形するには?
- プロファイル: 積層ピッチ0.2mm、ウォール3〜4周、インフィル15〜20%で、荷重がかかってもボックスの形が崩れないようにします。壁の厚みはライン幅の倍数(0.4mmノズルなら1.2・1.6・2.0mm)にすると、中途半端な厚みよりきれいに造形できます。
- 素材: ボックスとかぶせ蓋ならPLAで十分です。スナップ式とスライド式の蓋はPETGのほうが向いています。よくたわみ、疲労しにくいからです。スナップ式のPLAは、時間がたつと割れることがあります。
- クリアランスを試す: 新しいプリンターやフィラメントでは、まず同じ種類の蓋が付いた小さなボックスを造形して、クリアランスを調整しましょう。プリンターと素材によって変わるので、万能の数値はありません。
- 2色: AMSがあれば、「3MF・2色」のファイルはそのまま造形できます。AMSがない場合は、ツールが示す高さでスライサーにフィラメント交換を追加します。このファイルでは、「造形レイアウト」プレビューと同じようにパーツが横に並んでいます。ベッドに収まらない場合は、スライサーで並べ替えてください。
- ベッドサイズ: モデルはベッドに合わせて縮小されません。220×220mmのプリンターなら、それより小さく作ってください。
蓋が合わない理由と、その他のよくある失敗
- 蓋がきつすぎる: 1層目のエレファントフットが、はめ込み部分を狭めます。クリアランスを0.05〜0.1mm足すか、プリンターを調整してください。
- 壁が薄すぎる: 0.8mmは0.4mmノズルの2パスで、ボックスがぐにゃぐにゃになります。持ち運ぶボックスには1.6〜2mmを使ってください。
- 仕切りが縁まで届かない: スナップ式やスライド式の蓋では、縁や溝とぶつからないよう、仕切りは上端より低くなっています。仕様どおりの動作です。
- かぶせ蓋の凸文字: 選べません。凸文字はスライド蓋だけで、ほかの蓋は表を下にして造形するためです。
- 厚紙の箱のようなものを期待する: これらのボックスは長方形で、仕切りは直線で等間隔、ヒンジはありません。
このジェネレーターでレーザーカットや厚紙の箱は作れる?
作れません。これは3Dプリント用のジェネレーターで、出力はSTLと3MFです。DXFやSVG、カット用のレイアウトではありません。レーザーカットならBoxes.pyやMakerCase、厚紙のパッケージならダイライン(展開図)のサービスをご覧ください。それらを置き換えるつもりはありません。
既存のモデルやCADとの違いは?
- 既存のモデル(Printables、MakerWorld、Thingiverse)は、よく知られた特定のものが必要で、サイズが合う場合に向いています。自分のサイズに合わせるには、モデルを編集するしかありません。
- OpenSCAD、Fusion、Tinkercadは自由度が高く、ヒンジや不均等な区画、変わった形も作れます。ただし、スキルと時間が必要です。こちらはもっとシンプルで制限があります。蓋は3種類、形は長方形、区画は均等です。
- Gridfinityには専用のツールがあり、ボックス・ジェネレーターのモードではなくなりました。
引き出しに収まるモジュラーのビンが必要なら、Gridfinityジェネレーターを開いてください。引き出しのサイズからグリッドを計算します。壁面収納ならSKÅDISパネルがあります。ボックスのラベルはネームプレート・ジェネレーターやキーホルダー・ジェネレーターで作れます。ファイルが期待どおりに造形できないときは、STLが壊れているかどうかの見分け方をご覧ください。
よくある質問
- 3Dプリント用の蓋付きボックスをオンラインで作るには?
- ボックス・ジェネレーターを開き、サイズをミリメートルで入力し、蓋(かぶせ式・スナップ式・スライド式)を選び、仕切りを追加してSTLまたは3MFをダウンロードします。設定とプレビューは登録なしで無料です。ファイルのダウンロードには、メールアドレスでの無料ログインが必要です。
- ボックスの大きさはどこまで作れる?
- 幅と奥行きは20〜280mm、高さは10〜200mm、壁は0.8〜6mm、底は0.8〜8mmです。モデルはベッドに合わせて縮小されないので、220mmのプリンターなら、それより小さく作ってください。
- 3Dプリントの蓋のクリアランスはどれくらいがよい?
- 初期値は、かぶせ蓋が0.25mm、スナップ式が0.2mm、スライド蓋が0.3mmで、0.1〜0.5mmの範囲で設定できます。蓋がきつすぎるなら0.05〜0.1mm足し、がたつくなら減らしてください。
- ボックスと蓋はサポート材なしで造形できる?
- できます。パーツは造形向きに配置された状態でダウンロードされます。ボックスは底を下に立て、かぶせ蓋とスナップ蓋は表を下に、スライド蓋は広い面を下にして寝かせます。サポート材は不要です。
- 蓋の文字を2色目で入れるには?
- 彫り込み文字はどの蓋でも使えますが、凸文字はスライド蓋だけです。「3MF・2色」ボタンで、文字がフィラメント2用の別パーツになります。AMSなしで凸文字を入れる場合は、表示された高さでフィラメント交換が1回必要です。彫り込み文字を2色目にするにはAMSが必要です。
- SDカードやビット、電池用のボックスは用意されている?
- あります。プリセットは7種類で、SDカード、microSD、ビットホルダー、18650セル、単3・単4電池、小物オーガナイザー、スライド蓋付きのジュエリーボックスです。それぞれリンクから開け、ほかのボックスと同じように編集できます。
- ボックス・ジェネレーターのGridfinityモードはどこ?
- 別のツールに移りました。Gridfinityは今は独立したツールで、引き出しのサイズにグリッドを合わせ、ベースプレートをプリンターのベッドに合わせてタイルに分割します。