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PA12(ナイロン12):密度・印刷温度・選ぶべき場面

密度: 1.01 g/cm³ノズル温度: 250–270°Cベッド温度: 70–90°C
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PA12(ナイロン12)は、3Dプリント(粉末焼結によるSLS印刷を含む)で最も広く使われるエンジニアリングナイロンの一つで、優れた疲労強度と耐摩耗性、そしてPA6より明らかに低い吸湿性で評価されています。

主な特性

項目
密度≈1.01 g/cm³
ノズル温度250–270°C
ベッド温度70–90°C
パーツ冷却最小限、またはオフ
収縮目立つ
エンクロージャーの要否推奨

使うべき場面

  • ギア、ヒンジ、耐摩耗性の可動継手 — ナイロンは曲げに対する疲労強度で定評がある。
  • 湿った環境で使用する機能パーツ — PA12はPA6より吸湿量が少ない。
  • 保管時の寸法安定性が最大の引張強度より重要な場面での、PA6の代替。

他の材料を検討すべき場面

  • ナイロンの中で最大の強度・剛性が必要な場合 — PA6、特にガラス繊維入りのPA6-GFの方が数値上優れる。
  • フィラメント乾燥機のない入門機の場合 — PA12を含むナイロンは吸湿性が高く、印刷前の保管・乾燥が必要で、そうしないとノズル出口で気泡や割れが生じる。
  • ナイロン特有の特性が不要な部品の場合 — PETGやABSの方が安価で印刷も簡単。

メリットとデメリット

メリット: 他のナイロンに比べ吸湿性が低い(保管が楽)、優れた疲労強度と耐摩耗性、油や燃料への良好な耐薬品性。

デメリット: それでも印刷前の乾燥は必要(PA6ほど厳しくはない)、エンクロージャーなしでは目立つ収縮・反りが生じる、専用コーティングなしではほとんどのベッドへの定着が悪い(専用フィルムや接着剤で印刷することが多い)。

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原価への影響

ナイロンは基本材料(PLA/PETG/ABS)より高価で、ノズル・ベッドともに高い温度を必要とするため、1サイクルあたりのエネルギー消費が増える。スプールが密閉包装や乾燥機なしで保管されていた場合、印刷前に乾燥庫での乾燥サイクル(60〜80°Cで数時間)が必要になることがある — この時間と電力は「無料」と見なさず、原価に別項目として計上すべきだ。