PA6-GF(ガラス繊維入りナイロン):密度・印刷温度・選ぶべき場面
密度: 1.35 g/cm³ノズル温度: 260–280°Cベッド温度: 80–100°C
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PA6-GFは、ナイロンPA6を刻みガラス繊維(通常質量比15〜30%)で強化した材料です。ガラス繊維は純粋なナイロンに比べ、剛性・荷重下での耐熱性・寸法安定性を大きく高めます — 負荷のかかる機能パーツや治具・冶具で人気の選択肢です。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | 1.30–1.40 g/cm³(ガラス繊維含有率に依存) |
| ノズル温度 | 260–280°C |
| ベッド温度 | 80–100°C |
| パーツ冷却 | 最小限 |
| 収縮 | 純粋なナイロンより低い(繊維が安定させる) |
| エンクロージャーの要否 | 推奨 |
密度は純粋なPA6(≈1.14 g/cm³)よりかなり高くなります — これはガラス繊維によるもので、同体積の完成パーツの重量も増加させます。
使うべき場面
- 工房向けの治具・冶具 — 工具からの発熱に対する剛性と寸法安定性が必要な場合。
- 機械的負荷を受けるブラケットや筐体で、純粋なナイロンやPETGではたわんでしまう場合。
- 試作でのアルミ部品の代替 — 体積あたりの剛性でPA6-GFはほとんどのプラスチックより金属に近い。
他の材料を検討すべき場面
- 視覚的に滑らかな表面が必要な場合 — ガラス繊維は表面を手触り・見た目ともに粗くマットにする。
- 真鍮ノズルで印刷する場合 — ガラス繊維は摩耗性が高く真鍮をすぐに削るため、焼き入れノズルまたは炭化物ノズルが必要。
- 高い剛性が不要な場合 — ガラス繊維への追加費用は見合わないため、通常のPA12やPETGを選ぶ。
メリットとデメリット
メリット: 純粋なナイロンに比べ荷重下での高い剛性と耐熱性、反りと収縮の少なさ、ねじ山やインサートを良好に保持する。
デメリット: 摩耗性が高く焼き入れノズルが必須(そうしないと真鍮ノズルが数スプールで摩耗する)、表面が粗くマットになる、他のナイロン同様に吸湿性が高く乾燥が必要、基本材料より高価。
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原価への影響
フィラメント自体の単価の高さに加え、ノズルの摩耗も考慮すべきだ — 摩耗性のあるガラス繊維は通常の真鍮ノズルの寿命を数倍単位で縮める。この材料で印刷する原価には、焼き入れノズル(または定期的な交換)を、スプール単価だけでなく必ず組み込む必要がある。