PC(ポリカーボネート):密度、印刷温度、必要になる場面
密度: 1.2 g/cm³ノズル温度: 260–310°Cベッド温度: 100–120°C
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PC(ポリカーボネート)はFDM印刷で使われるプラスチックの中でも最高クラスの強度と耐熱性を持つ材料です。ABSでは荷重や温度への耐性が足りなくなった場合、次に検討されるのが通常PCですが、その分印刷難易度が上がり、対応するハードウェアも高価になります。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | 1.20 g/cm³ |
| ノズル温度 | 260–310°C |
| ベッド温度 | 100–120°C |
| パーツ冷却 | オフ |
| 収縮 | 非常に大きい — エンクロージャーが必要 |
| エンクロージャー | 必須 |
ポリカーボネートは吸湿性があり、印刷前にフィラメントを乾燥させる必要があるのが通常です。乾燥を怠ると気泡や層間の接合不良が発生します。
こんな場面で使う
- 機械的な荷重がかかる機能部品:ブラケット、ギア、工具ケースなど。
- 使用中に高温になる部品(モーター付近、電子機器内)— PCはABS/ASAをはるかに超える温度でも形状を維持する。
- 透明・半透明の技術部品 — 多くのエンジニアリングプラスチックとは異なり、PCはこの選択肢を提供する。
他の材料を選ぶべき場面
- ABS/ASAの強度と耐熱性で十分な場合 — PCの割高な価格や難しい印刷条件に付き合う必要はない。
- 完全密閉チャンバーと300°C以上対応のホットエンドを備えたプリンターがない — PCは剥離や変形を起こす。
- 材料の㎏単価が重要な場合 — PCはABS/PETGより明らかに高価。
メリットとデメリット
メリット: FDMプラスチックの中でも最高クラスの耐衝撃性・耐熱性を持ち、クリープを起こさず持続的な荷重によく耐える。
デメリット: 300°C以上対応のホットエンドと密閉チャンバーが必要、吸湿性があり印刷前の乾燥が必須、ABS/PETGより明らかに高価。
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印刷コストへの影響
最大310°C/120°Cに達するノズル・ベッド温度により、PLAやABSよりも印刷1回あたりの消費電力が大幅に増えます。PCフィラメント自体もエンジニアリンググレードのABS/ASAより高価なため、コスト内訳ではPCは材料費・電気代の両面で最も高額な選択肢の一つになるのが一般的です。