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エンジニアリングプラスチックFDM

PC-ABS:ポリカーボネートとABSのブレンド — 密度・印刷温度・選ぶべき場面

密度
1.15g/cm³
ノズル温度
250–270°C
ベッド温度
90–110°C
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フィラメントの重さ ↔ 長さ

PC-ABSの密度(1.15 g/cm³)から計算します。重さか長さを入力すると、もう一方が換算されます。

フィラメント径
1 m あたりの重さ
2.77 g/m
1 kg あたりの長さ
362 m

PC-ABSは、ポリカーボネートとABSのブレンド樹脂で、純粋なABSでは耐熱性が足りず、純粋なPCでは印刷が扱いにくく低温での耐衝撃性が低すぎる場合に使われます。自動車産業や電子機器産業の定番材料で、筐体や機能試作によく使われます。

主な特性

項目値
密度1.15–1.20 g/cm³
ノズル温度250–270°C
ベッド温度90–110°C
パーツ冷却最小限、またはオフ
収縮目立つ、エンクロージャーが必要
エンクロージャーの要否必要、必須

使うべき場面

  • 発熱するパーツ(エンジン付近、夏場の車内など)や電子機器の筐体。
  • ABSの耐衝撃性に加え、それ以上の耐熱性が求められる機能試作。
  • 衝撃時の粘りが重要で、最大耐熱温度は求めない場合の、純粋なPCの代替。

他の材料を検討すべき場面

  • エンクロージャーがなく90°C以上のベッド加熱ができない入門機の場合 — 印刷物はほぼ確実に剥離・割れするため、ABSやPETGを選ぶ。
  • 最大限の耐熱性(110〜120°Cを超える)が必要な場合 — 純粋なPCまたはPEEKが必要。
  • 換気設備がない場所での一回限りの印刷の場合 — ABSと同様にスチレンの蒸気が発生するため室内換気が必要。

メリットとデメリット

メリット: ABSの耐衝撃性 + 純粋なABSより高い耐熱性、ねじ穴やスナップフィットを良好に保持、純粋なPCより低温での脆性破壊が起きにくい。

デメリット: エンクロージャーと90°C以上のベッドが必須 — 多くの入門機では対応不可、目立つ収縮と印刷時の臭い、ABSより高価。

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原価への影響

90〜110°Cへの長いベッド加熱とエンクロージャーの稼働は、PLA/PETGに比べ1サイクルあたりのエネルギーコストを明らかに増加させる。フィラメント自体もABSより高価だが、純粋な工業用PCやPEEKよりはかなり安く、顧客が本当に高い耐熱性を必要としており「もっと丈夫に」という漠然とした要望ではない場合の、妥当な折衷案となる。

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