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エンジニアリングプラスチックFDM

PC-FR:密度・印刷温度・選ぶべき場面

密度
1.22g/cm³
ノズル温度
270–300°C
ベッド温度
100–120°C
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フィラメントの重さ ↔ 長さ

PC-FRの密度(1.22 g/cm³)から計算します。重さか長さを入力すると、もう一方が換算されます。

フィラメント径
1 m あたりの重さ
2.93 g/m
1 kg あたりの長さ
341 m

PC-FRは難燃剤を添加したポリカーボネートで、自己消火性と防火規格(例:UL94)への適合を実現しながら、ベースとなるPCの高い耐衝撃性と耐熱性を維持します。一般用途向けではなく、電機、航空、輸送機器における認証対象部品向けの材料で、通常のPCで十分な場面ではFR添加剤に追加費用を払う意味はありません。

主な特性

項目値
密度≈1.22 g/cm³
ノズル温度270–300°C
ベッド温度100–120°C
パーツ冷却弱め、またはオフ
収縮目立つ、スライサーでの補正が必要
エンクロージャーの要否必要、必須

使うべき場面

  • 規格上、難燃性等級が求められる電機製品の筐体やコネクタ。
  • 高い耐衝撃性・耐熱性と併せて防火認証が必須の航空機、鉄道、計器類の部品。
  • 通常のABS/PCでは難燃性認証を通らない、熱源や電気接点に近い部品。

他の材料を検討すべき場面

  • 難燃性の要件がない場合 — 通常のPCの方が安価で、同等の機械強度でやや印刷しやすい。
  • 摩擦や耐摩耗性の高い部品など、ポリカーボネートではなくナイロンにおける難燃性が必要な場合 — PA-FRを検討する。
  • 認証なしで十分な耐衝撃性・耐熱性があればよい場合 — PC-ABSの方が印刷しやすく安価で、機械特性も近い。

メリットとデメリット

メリット: PCの高い耐衝撃性と耐熱性を保ったまま自己消火性を持つ、電機・航空機の認証対象部品に適する、印刷後の良好な寸法安定性。

デメリット: FDM材料の中でも最高クラスの印刷温度、強力なホットエンドとエンクロージャーが必要、目立つ収縮により大型パーツの印刷が難しい、価格が高くFR認証を裏付けるサプライヤーが少ない。

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原価への影響

PC-FRはカタログの中でも最も高価で扱いが難しい材料の一つだ — 高い印刷温度はホットエンドと加熱装置に負荷をかけ、必須のエンクロージャーと加熱設備は通常のPCに比べエネルギーコストと立ち上げ時間を増加させる。PA-FRと同様、部品が規格の管理対象になる場合は未認証の代替品でコストを削るのはリスクが高い — 原価計算にはプレミアム価格を削減対象ではなく妥当な費用項目として組み込むべきだ。

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