PETG-CF(カーボンPETG):密度・印刷温度・選び方
密度: 1.3 g/cm³ノズル温度: 240–260°Cベッド温度: 70–80°C
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PETG-CFは、通常のPETGに刻み込みの炭素繊維(カーボンファイバー)を配合した材料。繊維によって剛性が高まり、絹のようなわずかな光沢を伴う独特のマット質感が生まれるが、それでいてPETG本来の(ナイロンとは違う)印刷のしやすさは保たれる。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | 1.25–1.35 g/cm³(繊維含有率により変動) |
| ノズル温度 | 240–260°C |
| ベッド温度 | 70–80°C |
| パーツ冷却 | 中程度 |
| 収縮 | 最小限、通常のPETGより低い |
| エンクロージャーの要否 | 不要(あっても悪くはない) |
こんな用途に向いている
- 通常のPETGより高い剛性が必要だが、ナイロンの乾燥管理は避けたい機能部品。
- ドローン、フレーム、ブラケットなど — 剛性/重量比に優れ、印刷も簡単。
- 外観が重要な部品 — マットなカーボン質感は塗装なしでも高級感が出る。
他の材料を検討すべき場合
- 予備のない真鍮ノズルで印刷する場合 — 炭素繊維は研磨性が高く、真鍮ノズルは通常より早く摩耗するため焼き入れノズルが必須。
- 選択肢の中で最大の剛性が必要な場合 — PA6-GFや純粋なPCの方が剛性は高い。
- 予算が限られており補強が必須でない場合 — 通常のPETGの方が安価で、印刷の手軽さも同等。
メリットとデメリット
メリット: 通常のPETGと同程度の印刷のしやすさを保ちながら、剛性が明らかに高く収縮も少ない。エンクロージャー不要。後加工なしで質感の良いマット表面が得られる。
デメリット: 研磨性の高い繊維のため焼き入れノズルが必要。通常のPETGより高価。破断時の耐衝撃性は純粋なPETGより低くなる場合がある(繊維は剛性を高めるが、必ずしも靭性を高めるわけではない)。
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原価への影響
温度やエネルギー消費の面ではPETG-CFは通常のPETGとほぼ変わらず、多くのプリンターでエンクロージャーなしで印刷できる。原価上の主な違いはスプール価格の上昇と焼き入れノズルの必要性(または真鍮ノズルを使う場合の頻繁な交換)にある。これは別項目として計算に織り込むべきで、「同じPETGだから」と無視してはならない。