PETG FR:密度・印刷温度・選び方
密度: 1.32 g/cm³ノズル温度: 230–250°Cベッド温度: 70–85°C
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PETG FRは、難燃剤(通常はハロゲンフリー)を添加したPETGで、火炎に接触した際に自己消火する性質を持つ — 多くの製品がUL94 V-0認証を取得している。規格上、燃焼を助長しない材料が求められる場面で使われる: 電子機器の筐体、配線周辺の部品、防火要件のある公共スペース向けの部品などが代表例。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | ≈1.32 g/cm³(難燃剤添加により通常のPETGより高い) |
| ノズル温度 | 230–250°C |
| ベッド温度 | 70–85°C |
| パーツ冷却 | 20–40% |
| 収縮 | 最小限、通常のPETGと同程度 |
| エンクロージャーの要否 | 不要 |
こんな用途に向いている
- 規格上、材料の難燃性が求められる電子機器の筐体・固定部品(UL94 V-0等)。
- 防火規制のある公共・商業施設向けの部品(交通機関、公共建築物)。
- 発熱源や配線の近くに配置され、構造面から出火リスクを最小化したい部品。
他の材料を検討すべき場合
- 難燃性の正式な要件がない場合 — 通常のPETGの方が安価で、他の特性でも劣らない。
- 難燃性と高い剛性を両立させたい場合 — 難燃グレードのPCやPC-ABSを検討する、これらも同じ規制ニッチでよく使われる。
- 高い透明度が重要な場合 — 難燃剤は通常材料を不透明にするため、厳格な要件でなければ通常のPETGが向いている。
メリットとデメリット
メリット: 多くの製品でUL94 V-0など実際に認証取得可能な難燃性を持つ。PETG本来の基本的な耐薬品性と印刷のしやすさを保つ。ハロゲンフリー配合が多く、燃焼時の毒性が従来型難燃剤より低い傾向がある。
デメリット: 通常のPETGよりかなり高価。難燃剤添加により耐衝撃性と透明度がやや低下する場合がある。実際に認証を取得するには特定ブランドのデータシートを必ず確認する必要がある — すべての「FR」表示が独立試験で裏付けられているわけではない。
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原価への影響
PETG FRは通常のPETGより40〜80%高価で、この上乗せが正当化されるのは難燃性が「念のため」ではなく規格・認証上の正式な要件である場合に限られる。最終製品に認証が必要な場合は、フィラメント価格だけでなく適合性の裏付け — スプール供給元への試験成績書の確認 — も見積もりに含めること。