PETG-GF:密度・印刷温度・選び方
密度: 1.4 g/cm³ノズル温度: 240–260°Cベッド温度: 70–85°C
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PETG-GFは、短いガラス繊維(通常は重量比10〜15%)で強化したPETG。繊維によって剛性が高まり、冷却時の変形傾向も抑えられる — PETG自体もABSほど反りやすい材料ではないが、ガラス繊維の添加によって特に大きなフラットパーツで形状安定性がさらに向上する。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | ≈1.40 g/cm³(通常のPETGより高い — ガラス繊維はポリマーより密度が高い) |
| ノズル温度 | 240–260°C |
| ベッド温度 | 70–85°C |
| パーツ冷却 | 20–40%(通常のPETGと同様 — 強すぎる冷却は層間接着を悪化させる) |
| 収縮 | 最小限、無添加PETGより低い |
| エンクロージャーの要否 | 大型パーツには推奨 |
こんな用途に向いている
- 通常のPETGよりも形状安定性が重要な、大型で剛性の高い機能部品。
- 中程度の加熱環境で使われ、PETG本来の耐薬品性が求められる産業用ブラケット、レール、筐体。
- 導電性が不要で、明るめ/半透明の色味を求める場合のPETG-CFの代替。
他の材料を検討すべき場合
- 最小重量で最大剛性が必要な場合 — 同等または低い密度で通常より高剛性が得られるPETG-CFの方が優れる。
- 焼き入れノズルなしで印刷する場合 — ガラス繊維は研磨性が高いため、真鍮ノズルなら通常のPETGにとどめた方が良い。
- PETG特有の耐熱温度(約70〜80°C)以上の耐熱性が必要な場合 — PETG-HTやPCを検討する。
メリットとデメリット
メリット: 大型パーツでも高い剛性と最小限の反りを実現。ベースPETGの耐薬品性・耐湿性を保持。炭素繊維系複合材と違い電波を遮蔽しない。
デメリット: ガラス繊維は研磨性が高く焼き入れノズルが必要。通常のPETGよりかなり重い。ベースPETGより高価。
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原価への影響
ガラス繊維・炭素繊維系複合材全般と同様、原価に隠れた最大の要因はノズルの摩耗にある — 焼き入れ鋼でなければ真鍮ノズルは1〜2スプールで摩耗し、印刷精度を損なう。焼き入れノズルの減価償却を別項目として計上し、密度上昇による1グラムあたりの材料消費増加も部品単価の計算に反映すること。