PLA Food Safe:密度・印刷温度・選び方
密度: 1.24 g/cm³ノズル温度: 195–220°Cベッド温度: 50–60°C
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PLA Food Safeは、原料が食品接触に関する基準(FDA、EU 10/2011またはそれに準じる規格)に適合していると認証されたPLA。ここで重要な注意点がある: 認証はあくまでペレット原料自体の安全性を示すものであり、印刷済みの完成部品を保証するものではない。FDM印刷では常に層と層の間に微小な空隙が残り、そこに水分や細菌が入り込む — そのため、たとえフィラメントが完全に認証済みであっても、印刷物そのものは厳密には繰り返し使える食品容器とは言えない。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | ≈1.24 g/cm³(通常のPLAと同程度) |
| ノズル温度 | 195–220°C |
| ベッド温度 | 50–60°C |
| パーツ冷却 | 100% |
| 収縮 | 最小限 |
| エンクロージャーの要否 | 不要 |
こんな用途に向いている
- 乾いた食品(クッキー、キャンディなど)に一度だけ、または稀に接触する型 — ただし完全に乾いた用途で長期保管しないことが条件。
- 鋳造や別の最終工程に移行する前の食器やキッチン用品のプロトタイプ。
- FDM印刷の限界を理解した上で、「認証済み原料」という表現自体がマーケティングや顧客要件のために重要な製品。
他の材料を検討すべき場合
- 湿った食品を長期保管する容器や繰り返し洗う食器が必要な場合 — 印刷されたPLAの層は認証の有無にかかわらず水分や細菌を溜め込むため、食品対応エポキシコーティングによる後処理か、鋳造への切り替えが必要。
- 製品が55〜60°C以上の熱い食品に触れる場合 — PLA(Food Safeも含む)は軟化するため、耐熱性のある食品対応PETGまたはPPが必要。
- 柔らかい食品対応パッキンやガスケットが必要な場合 — 食品対応グレードのTPUを検討する。
メリットとデメリット
メリット: 認証済み原料により材料組成への懸念が解消される。通常のPLAと同様に簡単に印刷できる。短時間の乾いた食品接触には適する。
デメリット: 層の多孔性により認証は完成した印刷部品には適用されない。継続的な水分接触には食品対応エポキシコーティングなどの追加処理が必要。用途を実質的に広げないまま通常のPLAより高価。
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原価への影響
認証済み原料への上乗せ(通常のPLAに対して15〜30%程度が一般的)は、顧客がペレット原料の認証事実そのものを重視する場合にのみ回収できる。製品が実際に湿った食品に接触するなら、後加工として食品対応エポキシコーティングを見積もりに追加すること — これがなければ、Food Safeを含めどのPLAも完成部品の完全な食品安全性を保証しない。