PLA+:通常のPLAとの違いと追加コストを払う価値
密度: 1.24 g/cm³ノズル温度: 200–230°Cベッド温度: 50–60°C
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PLA+(PLA Plus、「改良版PLA」)は、規格で厳密に定義された用語ではなく、添加剤(通常はエラストマー系改質剤)を配合したPLAの配合群を指すマーケティング名称で、印刷設定を変える必要なく従来のPLAより耐衝撃性と柔軟性を明らかに高めている。
主な特性
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 密度 | ≈1.24 g/cm³(通常のPLAと同程度) |
| ノズル温度 | 200–230°C |
| ベッド温度 | 50–60°C |
| パーツ冷却 | 100% |
| 収縮 | 最小限 |
| エンクロージャーの要否 | 不要 |
大半のPLA+配合の密度は通常のPLAとほぼ一致しており、メーカーがスプールの仕様に独自の値を記載していなければ、原価計算では同じ≈1.24 g/cm³を目安にして問題ない。
こんな用途に向いている
- 以前はPLAで作っていたが落下や軽い衝撃で割れてしまっていた機能部品。
- 小型の締結部品、クリップ、フック — 剛性よりも欠け・割れへの耐性が重要な部品。
- 印刷のしやすさが耐熱性より優先される場面でのABSの代替。
他の材料を検討すべき場合
- 部品が55〜60°C以上に加熱される場合 — 通常のPLAと同様に耐熱性は改善されておらず、ASAかPETGが必要。
- 最大の剛性(耐衝撃性ではなく)が必要な場合 — 通常のPLAの方がPLA+より剛性が高いことが多い。
- ブランドや仕様が確認できないまま印刷する場合 — 「PLA+」の名称でもメーカーによって配合が大きく異なるため、特性は個別のスプールのデータシートで確認すること。
メリットとデメリット
メリット: 通常のPLAより明らかに高い耐衝撃性と柔軟性を、同じくシンプルな低温設定のまま得られる。
デメリット: 統一された組成規格がなく、ブランドによって結果が変わる。通常はクラシックPLAよりやや高価。耐熱性は改善されていない。
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原価への影響
温度・エネルギー消費の面ではPLA+は通常のPLAと同様に印刷でき、原価の差はほぼすべてフィラメント自体の価格に集約される(同ブランドの通常PLAより10〜20%高いのが一般的)。スプールの仕入れ価格が通常のPLAと異なる場合は、計算機で独立した項目としてPLA+を設定すること。