PP-GF:密度・印刷温度・選定基準
密度: 1.08 g/cm³ノズル温度: 220–250°Cベッド温度: 90–110°C
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PP-GFは通常のPPをガラス繊維で強化した素材で、剛性向上と反り低減の効果はPP-CFと似た方向性を持つ。ただしガラス繊維は炭素繊維より安価で、PP-CFに特有の「黒い繊維が見えるマットな質感」は出ない。PP-GFは炭素繊維版よりわずかに重く、剛性もやや劣るが、PPそのものの密度の低さのおかげで他の強化樹脂よりは総じて軽い。
主な特性
| パラメータ | 値 |
|---|---|
| 密度 | ≈1.08 g/cm³ |
| ノズル温度 | 220–250°C |
| ベッド温度 | 90–110°C |
| パーツ冷却ファン | 弱め |
| 収縮 | 無強化PPより低いが、依然として無視できない |
| 密閉チャンバー | あった方が望ましい |
使うべき場面
- 化学薬品への耐性が必要だが、炭素繊維ほどの極端な剛性までは求められない、軽量で硬い部品。
- 酸・アルカリ・家庭用洗剤などに触れる機能部品。
- 繊維の見た目にこだわらず、予算を抑えたいPP-CFの代替として。
別の素材を検討すべき場面
- 質量あたりの最大剛性が必要な場合 — PP-CFの方が炭素繊維による補強効果が強く出る。
- 焼入りノズルがなく、摩耗を避けたい場合 — 無充填の通常PPを使う。
- より滑らかで粗さの少ない表面が必要な場合 — 無充填PPまたはPETGを検討する。
メリットとデメリット
メリット: 通常PPに対して剛性・寸法安定性が向上、PP-CFより安価、ポリプロピレン本来の耐薬品性と軽さを維持できる。
デメリット: ガラス繊維の研磨性により焼入りノズルが必須、PP特有の気難しいベッド密着性、特徴的なマットで粗い表面、同体積でPP-CFよりわずかに重い。
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原価への影響
PP-CFと同様、ガラス繊維は研磨性が高く真鍮ノズルを急速に摩耗させるため、焼入りノズルへの交換費用を設備の減価償却に織り込む必要がある。一方でPP-GFフィラメント自体の価格は通常PP-CFより安く、高い剛性は必要だが炭素繊維補強までのコストは見合わないという部品には、より経済的な選択肢となる。