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PVA:密度・印刷温度・サポート材としての使いどころ

密度: 1.23 g/cm³ノズル温度: 190–210°Cベッド温度: 45–60°C
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PVA(ポリビニルアルコール)は、普通の水に溶ける素材で、第2エクストルーダー(またはAMSなどのマルチマテリアルユニット)を使い、複雑な形状のPLAモデル用のサポート材として印刷される。印刷後は水に浸けるだけでサポートが跡形もなく溶け、機械的な除去作業は不要になる。

主な特性

パラメータ
密度≈1.23 g/cm³
ノズル温度190–210°C
ベッド温度45–60°C
パーツ冷却ファン中程度
収縮最小限
密閉チャンバー不要

使うべき場面

  • 印刷後に手が届かない内部空洞・流路を持つPLAモデルのサポート(AMS対応プリンターでのマルチマテリアル印刷など)。
  • 通常のブレイクアウェイサポートでは表面を傷めてしまう、オーバーハングの多い複雑な形状。
  • 可動関節を組み立て済みの状態で一体印刷するプロトタイプ(パーツ間のサポートが溶けた後も可動部分はそのまま動く)。

別の素材を検討すべき場面

  • 第2エクストルーダーやAMSなしでの印刷 — PVAはあくまで補助材であり、単独素材として印刷する意味はない。
  • サポートが必要なのがPLAではなくABSの場合 — PVAは水に溶けるが印刷温度の面でABSとの相性が悪い;ABSには通常リモネンに溶けるHIPSを使う。
  • 密閉袋なしで開封したまま数日以上保管したスプール — PVAは極めて吸湿性が高く、他のどのフィラメントよりも空気中の水分を素早く吸収し、印刷中に気泡が発生し始める。

メリットとデメリット

メリット: 薬品を使わず普通の水で溶ける、部品に跡を残さない、通常のサポートでは対応できない形状の印刷を可能にする。

デメリット: 極めて吸湿性が高く、密閉保管や乾燥機なしでは数時間で劣化する;基本樹脂より高価;溶解に数時間かかる(ぬるま湯で軽くかき混ぜるのが望ましい)。

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原価への影響

HIPSと同様、PVAはほぼ常にメイン材料(通常PLA)と併用される — 原価計算ではPVA単独ではなく、両方の材料消費量と後処理時間(浸け置き)をあわせて見積もるべきである。吸湿性が非常に高いため、乾燥剤入りの密閉容器で保管すること — 湿気で劣化したPVAスプールは、マルチマテリアル印刷における不良の頻出原因である。