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High Temp Resin:密度・露光・選定基準

密度: 1.2 g/cm³ノズル温度: 405 nm(LCD/DLP)ベッド温度: 120–180秒 UVチャンバー+熱による追加硬化
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High Temp Resinが他のレジンと一線を画すのは機械特性ではなく耐熱性だ。完全な熱後硬化を経た荷重たわみ温度(HDT)は200°C超に達するのに対し、一般的なレジンは50〜60°C程度にとどまる。この特性により、室温で美しく見えるだけの部品ではなく、加熱そのものにさらされる型や治具に使う材料としての立ち位置を持つ。

主な特性

パラメータ
密度(硬化後)≈1.20 g/cm³
露光405 nm(LCD/DLP)
後硬化120–180秒 UVチャンバー+メーカー既定プロトコルに沿った炉での追加熱硬化
プリンター種別MSLA/LCD、DLP
後処理IPA洗浄4〜6分+UV後硬化+炉での熱処理焼入れ(HDTを発現させる重要な工程)
硬化前の毒性未硬化の液体レジンは皮膚を刺激し接触毒性がある — 手袋と換気が必須

使うべき場面

  • 小ロットの射出成形用の型。
  • 熱風や蒸気に触れる耐熱治具・冶具。
  • 熱源(モーター周りや電子機器の筐体)近くで使う部品のプロトタイプ。
  • 小ロット生産向けのシート樹脂の真空成形用プレス型。

別の素材を検討すべき場面

  • 実使用で部品が加熱にさらされない場合 — High Temp Resinへの上乗せ費用は回収できないため、Standard ResinABS-like Resinを使う。
  • 大量生産の射出成形用の型が必要な場合 — 産業用アルミやスチールの方がレジンより確実であり、レジンは小ロットやプロトタイプにのみ適する。
  • 耐熱性と耐衝撃性を同時に必要とする場合 — この組み合わせは希少で、機械特性の面で最も近いのはTough Resinだが、実際のHDTは仕様で確認すること。

メリットとデメリット

メリット: 完全な熱硬化後、一般的なレジンや大半のFDM樹脂では到達できない高いHDTを発揮する、実際の生産現場での加熱に耐える型・治具を印刷できる、高温下でも形状精度を維持する。

デメリット: レジンの中でも最高価格帯の一つ、炉での熱後硬化という独立した工程が必須で、これを省くと耐熱性が発現せず通常の脆いレジンと同じ挙動になる、室温での脆さが強い、後処理の全工程が長い。

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原価への影響

High Temp Resinはレジンの価格帯の上限に位置し、これに加えて熱処理炉という工程が必須となる — 他のレジンにはない専用設備と時間が必要になる。炉が複数モデルを同時に熱サイクル処理できない場合、これが生産能力のボトルネックとなり、納期と価格の計算時に考慮する必要がある。この材料が経済的に成立するのは、実際に高いHDTが必要な場面に限られ、それほど要求水準の高くない用途では単に発注価格を押し上げるだけで見合わない。